備えは十分ですか? 多様な視点で考える防災セミナー
災害は、時や場所を選ばず私たちを襲います。そのため、日頃から地域での防災について、皆で考え備えることが重要ですが、現状は防災に携わる人が男性に偏り、いざ災害が発生したときに女性の視点が欠けた災害対応になりがちです。その結果、固定的な性別役割分担意識による過度な負担が一方の性別に偏ったり、女性や子ども、高齢者等様々な人のニーズが見落とされたりするなど、命に関わる問題が生じることもあります。そのため、防災について女性の視点で考えることの効果や大切さについて学ぶセミナーを開催します。また、フェーズフリー(注)について学び、平時から実践できることを皆で考えることで、地域の防災力を高めることをめざします。
(注)フェーズフリーは、「日常」と「災害時」というフェーズ(社会の状態)を自由(フリー)にして、普段から使っているモノやサービスを非常時にも役立てることができるようにしようという防災の新しい考え方。 ◆講 師:相川 康子(あいかわ やすこ)さん
(特定非営利活動法人NPO政策研究所 専務理事)
1965年生まれ。神戸新聞社で約20年間勤務し、阪神・淡路大震災の災害報道や防災・復興関連の社説を数多く執筆した。退職後、3年間の神戸大学勤務を経て現職。「災害と男女共同参画」に関して全国300箇所以上で講演を行い、2012年度は復興庁男女共同参画班上席政策調査官を務めた。現在、滋賀県や大阪市等で地方防災会議委員を、滋賀県と京都府で防災士養成講座の講師を、島根県内ではここ10年ほど自主防災組織リーダー研修会の講師を務めている。 |