子育て・教育編 3/3

混合名簿はなぜ必要なのでしょう?

〜慣習という「隠れたカリキュラム」を直そう〜

イラスト かつては学校の名簿といえば、男女別名簿、しかも「男が先・女が後」の名簿でした。現在では、状況はずいぶん変わりました。女子、男子にかかわりなく生まれ順や五十音順に名簿を作成する混合出席名簿が採用されています。なぜ変 わったのでしょうか。

 男女別の名簿によってなされることは、まず女子生徒、男子生徒の明確な区分です。そして、その名簿に基づいて学校内の様々なシステムが動くわけですが、多くの場合、男子が先、女子は後という序列をとります。仮に、義務教育と高等学校の12年間、この序列に浸れば「男が主、女は従」、「男は正、女は副」という序列が身にしみてしまうのではないでしょうか。規則や教科書に書かれている事柄ではなくとも、このような形で男女の役割分担が無意識の内に刷り込まれていくことを「隠れたカリキュラム」と呼びます。このような刷り込みをなくすため、混合名簿が県内のほとんどの学校で採用されています。

 「隠れたカリキュラム」として男女の序列を生み出すものは、出席名簿だけではありません。学校や先生や家庭、社会が、それぞれの性に対して異なる期待をしており、実際異なる尺度を持ってしつけし、指導している現実があります。例えば、生徒会長や学級委員などのリーダー的な役割と、副会長や書記などの補助的役割に男女の偏りはないでしょうか。

 今後は、教科などにおける意識的な男女平等教育を行うと同時に、無意識の慣習に基づく、このような「隠れたカリキュラム」を是正し、性別にかかわりなく子どもたちの能力を伸ばすための努力が必要とされているのです。